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トピックス

01
May
2023

太ももの裏に生じた肉離れの症例をご紹介

【属性】

17歳 男性 高校生 陸上部(短距離)

【傷病名】

右ハムストリングス外側(大腿二頭筋長頭)肉離れ

【主訴】

グランドで陸上の練習中、走っている際に前を走っている選手にぶつかりそうになり、慌ててブレーキをかける様に止まろうとした際に、右の太ももの裏に痛みが走った。

【初検時の体の状態】

ハムストリングス(太ももの後ろ)に熱感、限局性圧痛がみられた歩行困難、右足に荷重を掛けると痛みが出る。
整形外科でのMRI画像を確認すると、痛みの出ている箇所に出血もみられ、医師には全治1ヶ月との診断を受ける。

肉離れ初検時の体の状態

ハムストリングスのタイトネステストは30度から痛みが出ていた陸上の大会が近いとのことで早期回復を求め、当院に来院された。

【治療法】

身体調整、電気治療(微弱電流/超音波/ハイボルテージ/立体動体波)、テーピング固定。

【本症例の治療経過】

初日は急性期の炎症症状を抑える為に患部にアイシング、微弱電流による電療を施した歩行時の痛みの軽減を図る為、テーピング固定をする。

受傷5日目で痛みの軽減がみられ炎症反応がなくなった為、リハビリをスタートする。
ハムストリングスには継続して電療を施し、臀部のストレッチを開始する。
ハイボルテージと超音波のコンビネーションも組織修復を早め、筋緊張の改善のため開始した。
外傷の場合、急性期の安静も大切であるが、競技への早期復帰に向け、早めに運動療法を取り入れるのも大事なことになる。

肉離れの電気治療

受傷10日を過ぎ、軽い負荷をかけた自重のトレーニングを開始し、さらに5日後軽く走れるようになり、負傷患部への限局性圧痛もなくなる。
受傷20日で問題なく陸上競技へと復帰した。

症例・治療 - 2023.05.01