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トピックス

23
Jan
2023

右手指第5基節骨不全骨折(亀裂骨折)症例のご紹介

右手指第5基節骨不全骨折(亀裂骨折)の症例

【症例】

10代男の子
サッカーのキーパーで右手小指(第5指)の骨折

【傷病名】

右手指第5基節骨不全骨折(亀裂骨折)

【負傷原因】

サッカーの練習中、ゴールキーパーをしていて右小指にボールが勢いよく当たり負傷する。

【初検時】

整形外科でXP撮影(レントゲン)にて、亀裂骨折(ひび)と診断され、その後、早期復帰を考慮して当院を受信する。
腫脹(はれ)が顕著で、強い炎症症状が認められた。

【治療法】

早期の骨癒合目的の為、酸素カプセルの利用と超音波治療を同時に行う施術を施した。
酸素カプセルは血中酸素濃度を高め、組織の再生スピードを上げる効果があります。
超音波治療は骨の形成を促進させ、骨癒合期間を短縮させることが出来ます。

早く治して、3週間後のサッカーの試合に出たいとのことなので早期の骨癒合促進と早期復帰の為、適度な運動療法も併用しておこなっていきます。

【本症例の治療経過】

週に2~3回のペースで酸素カプセルと超音波治療を続け、1週間経過時の検診では順調に骨癒合が進んでいた。

右手指第5基節骨不全骨折(亀裂骨折)治療開始から10日後のレントゲン写真。腫れが引き、骨癒合良好。

その翌週、完全な骨癒合には至らなかったものの腫れが引き、整形外科での診断は経過良好との事で固定を外す許可が下り早めのリハビリ(電気治療を用いた運動療法)を始めることが出来た。

指や手首の可動域制限の改善は早く、固定していた手首や腕の違和感も取れ3週間経過後、サポータ固定をしながら痛みもなく目標としていたサッカーの試合に出場する事が出来た。
4週間後のXP撮影(レントゲン)の結果、完全に骨癒合となり、完治となった。

右手指第5基節骨不全骨折(亀裂骨折)治療から20日後に完治したレントゲン写真。

手指、足指の不全骨折の場合、酸素カプセルと超音波治療の併用により3~4週間で競技に復帰する学生の方は多くいらっしゃいます。
骨折でお悩みの方は、是非、ご相談ください。

症例・治療 - 2023.01.23